2月24日(火)、(財)社会経済生産性本部 主席産業・組織カウンセラー廣瀬晴生氏を講師にお迎えし、カウンセリング・マネジメントセミナーを実施しました。そのセミナーの一部をご紹介します。
カウンセリング・マネジメントとは
カウンセリングの考え方やスキルを組織の日常のマネジメントに活かし、社員の育成に繋げるというものである。管理者と部下との間に、部下の行動変化につながる相互理解を深め、部下自身の育成、強いては組織目標の達成と活性化を図るものである。
カウンセリング・マネジメント ・・・ 「傾聴」
日常において、部下は上司に対して気持ちをうまく言葉で表現できていない事が多々ある。管理者は部下の心の中に隠れた「本音(分かって欲しい事)」を感じとることが必要である。その本音を感じ取る技法の一つが傾聴ある。
傾聴には「質問」「受容」「繰り返し」「明確化」「支持」といった5つの方法があり、目の前にいる部下の言葉と心に耳を傾け、相互理解を図り、部下の自発的行動、主体的な問題解決を促すものである。傾聴によって、部下は上司に“分かってもらえた”と感じられた時、満足感や安心感を抱き、部下自身が仕事に対してやる気を起こし、より積極的な行動がとれるようになる。
部下を理解しようとする時、管理者一人一人の価値観が邪魔になる事がある。しかし、管理者自身の価値観はいったん脇に置いて、まずは、部下の話に耳を傾けなくてはならない。
カウンセリング・マネジメントの重要性
管理者は部下を大切にし、部下を活かす事が求められる一方で、組織目標を達成しなくてはならない責任もある。
そのためには、部下と円滑なコミュニケーションを図ると共に、日頃から、部下をよく観察し、部下の小さな変化を見逃さない事が重要である。
管理者として社員の心身両面の健康管理を図ることは、これからの組織の維持・発展に不可欠である。
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